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亡霊がいる。どこまでもついてくる。

この台詞がずっと耳に残ってる。 この前たまたまfacebookで予告をみて、それがすごく印象的で観に行った。 「リベリアの白い血」 二度の内戦を経験したリベリア。当時兵士(少年兵)だったシスコは今はゴム農園で働いてる。毎日毎日変化のない過酷な労働。ストライキを起こすがそれも報われず。 リベリアの人たちはやっぱりアメリカが自由の国だと信じている。そこにいけば希望があると。お金持ちになれる。そんなアメリカン・ドリームは今はないなんて、何度言っても信じない。 シスコは半信半疑だったと思う。それでも何も自分の力では変えることのできない現状から、NYに行くことを決める。 でもそこで待っていたのも、リベリアと何も変わらない日々。何も変わらない世界。 NYのリトル・リベリアでかつての兵士と会う。そしてその度に、内戦のことが付きまとう。消したいと思っても消せない記憶、罪悪感。彼らもまた心の中に色々な闇を抱えてる。 ある種、ものすごく淡々とした映画だと思う。 けど、映像がずっと目を惹きつける。 綺麗というには悲しすぎる映像。 カメラマンは村上涼。彼はこのリベリア撮影中にマラリアで亡くなっていて、もともとは自主製作ドキュメンタリーだった。 どんな状態の中、撮影していたのかはわからないけど、見た者を離さない何かが宿ってる。 すごい人だったはず。 


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