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現実

グザヴィエ・ドラン(Xavier Dolan)の「mommy」と「たかがこの世界の終わり」を見た。

グザヴィエ・ドランという人物を今まで知らなかったけれど、とても有名な監督で「たかがこの世界の終わり」はカンヌでグランプリを受賞してる。

光と影、嬉しさと悲しさ、有と無。どちらの作品でも彼の独特な世界観で作られる描写はとても美しい。少しずつ映画の世界に引き込まれ、感情移入していく感覚。まるで自分が見て体験しているかのような情景の描き方。感情の描き方は最高だと思う。

ストーリーとしても描き方としても個人的には「mommy」が好きだけど、「たかがこの世界の終わり」を観ながら感じたことは 理想と現実 という虚しさだった。

いつもあと少しというところでうまくいかなくなる。あと少しな気がするけれど、その少しには決定的な違いがあって、決して交わることがないことも既に知っている。それでも期待してしまう自分との葛藤。

人の気持ちは難しい。

現実の残酷さを思い知らされる。

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